アヌサラヨガの特徴

アヌサラヨガは人生を肯定的に生きるための指針を与えてくれるものだと思っています。
最初からこうしなさいと決めつけるのではなく、自分が普通の生活を送りながら肯定的に生きて行けるように導いてくれるものです。

アカデミックに言えば、現実社会に生きながら、「大いなる自己」とか「大いなる意識」といった精神的な深みを探っていくことです。

 

他のハタヨガの流派とは違う、アヌサラならではの特徴は、タントラ哲学の存在があります。

タントラ哲学では、今生きていること、そこに存在していることに喜びを感じ、それを讃えます。

 

なんとなくヨガのバックグラウンドとして付随しているのではなく、その哲学に常にぴったり寄り添っているのがアヌサラヨガの大きな特徴です。
その哲学と、「アラインメントにおける普遍的原則」という明確で洗練されたテクニックと、それを学び、お互いに励まし合い深め合う仲間が集うコミュニティ、この3つがアヌサラヨガの基盤を形成しています。

 

タントラ哲学は8~9世紀に生まれたと言われていますが、それまでの伝統的なヨガの修行は、動物の肉を食べない、お酒を飲まない、男女の交わりを抑制する、ひとり山にこもるといった、簡単に言えば通俗的なものから離れるという教えのみによって自己という存在の意味を深めていくものでした。

 

では、その反対のことをやったらどうだろうというのがタントラの始まりだったようです。

お肉を食べ、お酒を飲み、仕事や家庭を持つという風に、まったく逆のアプローチをしたらどうなるだろう。

 

それでも自己の存在の意味を深めることができるかを探った人々がいたわけです。
そこで重要なのは、それまでのヨガが人間としての存在を超えることをめざしたのに対し、人間である存在価値を認め、それを祝い讃えたことです。